生物多様性を利用した農作物生産 〜IBM農業に基づいた自然栽培の実践研究〜

上原 拓也
(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 任期付研究員)

2016年4月27日水曜日

授賞式で感じたこと

先日、財団の助成金贈呈式、日本国際賞授賞式に参加させていただきました。
授賞式は、発見した人の功績をたたえるだけではなく、功績を生み出した受賞者本人の軌跡やその家族を紹介する構成になっており、その人の人間性が伝わる素晴らしいものでした。

とりわけ私の琴線に触れたこと、2つを綴ります。

家族

今回、受賞された両先生が、ご夫妻で登壇されている姿が印象的でした。
両先生の紹介VTRやスタンリー博士の受賞スピーチでは、
「家族の支えがあったこと」が強調されていたように思います。
節目ごとに感謝を表明するというのは大切ですね。

早速ですが、かくいう私も妻には感謝せねばなりません。
妻は、いわゆる元リケジョで、科学に関しては二人でたびたび議論をします。
何を隠そう、今回の助成申請書も妻の批評を何度か受けているのです。

私は昆虫学、化学生態学が専門で、妻はもともと細胞生物学が専門なので、分野は少し違いますが、その分、程よい距離感の意見をくれます。
今回の授賞式にも2人で出席し、大変貴重な体験を夫婦で共有させていただきました。


教養

オーケストラの演奏も楽しませていただきました。
私は、オーケストラの構成などは詳しくないのですが、
「コンサートマスター」という言葉は聞いたことがあります。
演奏において、非常に重要な役割を果たすのだそうですね。

妻は、私よりも音楽に造詣が深いのですが、
「あの青いドレスの女性がそうかな?」と聞くと、
「あの人は、ソリストよ」と言われました。
なかなか奥が深いですね。
(※ 最終的にはどの方がコンマスか分かりました)

感覚で聞くのがもちろん一番の楽しみ方だと思いますが、
能書きを垂れるのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。

一般的に、研究者は能書きが好きな生き物です。
能書きばかりでは興ざめしてしまいますが、意味合いや深みを捉え、モノの価値を理解するためには適度な能書きが必要です。

そして、モノの価値を自身で理解する能力や、能書きを加えて他者にその価値の理解を促す資質を教養と呼ぶのだと、私は解釈しています。

オーケストラのことはまだまだ勉強が必要ですが、研究のことについては私も一家言あります。
この場でこれから研究に関する能書きを垂れさせていただいて、
科学の面白さや興奮を伝えていけたらと思います。

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